ヘルスケア物流は、ヘルスケア業界の急速なイノベーションのペースにどのようについて行けるでしょうか。
UPS Healthcareのテクノロジー・イノベーション産業エンジニアリング(IE)チームのようなチームが答えようと努力しているのが、この疑問です。業務での新たなテクノロジーの実装に一貫して注力し、チームは倉庫作業員の荷物取扱アシスタントとして自律型Locusロボットを導入する機会を得ました。
ロボットは人間とほぼ同じ大きさで、プログラム化された倉庫の地図とセンサーを使用して、割り当てられたさまざまな場所に移動します。これにより、作業員の移動の効率が高まると同時に、注文の精度が向上します。スキャンと集荷、確認を行い、ロボットは次の任務を遂行します。
IE担当マネージャーのJosh Katzは、最先端のテクノロジーを活用して業務を統合し簡潔なものとすることに、精力的に取り組んでいます。
Katz曰く、「今こそUPS Healthcareは飛躍するときです。テクノロジーによりオペレーターの仕事が楽になり、それに伴い大事なこと、すなわちお客様により多くの時間を割くことができます。同時に、お客様は、当社の従来のリソースへの依存度を減らしつつ対応の難しさが増すばかりの問題の解決を当社に求めており、当社のより抜きのテクノロジーはこうした複雑な問題の解決に役立っています。」
ヘルスケアのステージでのロボットの準備
Locusロボットのヘルスケア業務での実装では、低温環境への対応で大きな課題がありました。倉庫の設定にうまく統合されたLocusロボットは、ワークフローを中断せずに冷蔵庫を出入りする必要があります。
IE担当の監督者のRachel Durbinは、当時を振り返って次のように語っています。「これは、Locusにとって全く新しいタスクでした。時間はかかりましたが、必要な温度条件を保持するセンサーを備えた自動ドアシステムを何とか開発することができました。」
チームはまた、さまざまなサイズの製品を扱う新たなトートバッグの導入や、HAZMAT製品向けの特殊な荷下ろしポイントの設定といった、その他の固有の問題にも取り組みました。
フロアマップを用意してからの次の課題は、2022年11月1日の導入のための運用チームの期限内のオンボーディングでした。
人間と機械のコラボレーション
「チームは、あらゆる新たなプロセスの場合と同様に、最初は懐疑的でしたが、このテクノロジーはユーザーにとって使いやすいものだと実証されました」と、業務監督者のStephanie Morganは述べています。「ロボットは、チームが楽しめるゲーム感覚の機能を備えており、これは健全な競争を促します。また、広範な人材獲得に役立つ、言語カスタマイズオプションもあります。」
プロセスは次のようになります。
- 入荷した注文は、「導入(Induction)」と呼ばれる場所でロボットに入力されます。
- ロボットは品物の引き取りのため、フロアの地図上の指定の区域に迅速に移動します。
- UPS Healthcareの作業員は、フロアに向かうと品物を待っているロボットにスキャンし、トランザクションを確認します。
- ロボットはヘルスケア製品の次のステージに速やかに移動し、最後にアウトバウンド処理のため業務チームに品物を渡します。
- ロボットは導入エリアに戻り、次の注文を受けます。
- 業務エリアにはっきり表示された生産性ダッシュボードに、生産性とステータスについてのリアルタイムの知見が表示されます。こうした主要指標により、チームはギャップを特定し、必要な調整を行うことができます。
数か月経ち、チームはすばらしい結果を目にしました。生産性は2倍になり、引き取りおよび引き渡し関連のけがはほぼゼロに激減しました。
将来を見据えて
こうした成果は貴重な教訓とともに得られたものであり、将来のテクノロジー実装の指針となります。
Durbinは次のように述べています。「我々は、業務チームができる限り早い段階で関わることが重要だと認識しています。チームの独自の視点と細かい知識により、極めて有用なフィードバックを行えるようになります。こうした関係により、実装の目標を達成しつつ、100%の品質を保持できるようになります。」
ヘルスケア物流のテクノロジー対応が進んでいますが、成功するには今でも人間とテクノロジーのシナジーが必要です。
物流の課題を解決するために、是非UPS Healthcareの専門知識をご活用ください。