LGC Clinical Diagnosticsのケーススタディ

LGC Clinical Diagnosticsのケーススタディ

持続可能なヘルスケア物流のための革新的なソリューション

課題

LGC Clinical Diagnosticsは、分析・診断サービスの世界的なプロバイダーであり、特定の温度範囲内で保管が必要な品質管理材料を幅広く取り扱っています。これまでLGCは、アイルランドから米国への複数パレット出荷に、温度の安定性を確保するため、アイスパックとドライアイスを組み合わせて、発泡スチロール製の個別シッパーに入れて使用していました。この既存のソリューションでは、アイスパック、ドライアイス、その他の梱包材を大量に必要とし、それに伴うコスト、輸送時の環境への影響、仕向地での廃棄が発生していました。コストを削減し環境への負荷を改善するため、LGCはコールドチェーン物流のためのより持続可能で費用対効果の高いソリューションを必要としていました。

ソリューション

LGCの課題に対処するため、UPS Healthcareは、LGCの冷蔵(2~8°C)および深凍結(-30~-40°C)商品に対応すべく、120時間の温度安定性をサポートし複数の温度範囲に対応するパッシブ型パレットコンテナを推奨しました。UPS Healthcareのチームは温度安定性のデータのプレゼンテーションを行い、コンテナのスペースを最大限に活用するため商品構成を設計し、不足の事態に対応する機能の組み込みの概要を示して、新たな輸送ソリューションへの挑戦でLGCの信頼を得ました。パッシブ型コンテナにより、ドライアイスが不要となり、段ボール梱包と緩衝材の使用が減り、LGCの二酸化炭素排出量を大幅に削減します。

主な影響:

  • 最初の1か月で、廃棄物なしで15,300キットの凍結製品を輸送し、20,000ドルのコスト削減を実現   
  • 米国向けに出荷するキットの1週間当たりの容量が増大
  • 梱包と荷ほどきの作業が90%減少
  • 重い氷のブロックを手作業で扱うことが不要に

結果

LGCは温度管理された環境で貴重な商品を輸送し、製品を誤送や紛失することなく届けられるようになりました。また、このソリューションにより使い捨ての段ボール梱包と緩衝材が不要になり、アイスパックとドライアイスの使用量が減少し、二酸化炭素排出量の削減に貢献しました。

LGC Clinical DiagnosticsとUPS Healthcareのこのパートナーシップは、ヘルスケア業界での複雑な課題の解決における協力とイノベーションのメリットを示すものとなりました。今年だけでも、LGCは凍結コンテナを使用して6万7000ドル、2~8°Cのコンテナを使用して4万4000ドルのコスト削減を実現しましたが、いくつかのコンテナ出荷はまだ保留中です。このソリューションは効率の改善と一層のコスト削減をもたらしただけではなく、LGCの全世界でのサステイナビリティ目標にも合致するものでした。

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